2021.5.16
お知らせ
【奈良の地酒】お料理に合う地酒取り揃えております!!
<清酒発祥の地 奈良県>
日本酒の歴史を知るうえで欠かすことのできない地域が、清酒発祥の地として知られる奈良県です。 清酒は992年に建立された正暦寺において、僧侶により酒造りがされたのが始まりといわれています。
清酒発祥の地 正暦寺
正暦寺は、正暦3年(992年)に一条天皇の勅命を受けて兼俊僧正が創建した寺です。正暦寺が清酒発祥の地であることは、種々の古文書から明らかです。例えば、室町時代の酒造記である『御酒之日記』には菩提泉という項があり、菩提山寺で作られている清酒の製造方法が詳細に記載されています。そして、正暦寺で開発された「諸白づくり」という製法こそが、日本清酒の原型とされているのです。清酒製造の背景には、寺自身で財源を確保する必要に迫られたことが関係してます。そこで当時、価値が高かった清酒を製造し、主に貴族や武家に売ることによって財源を確保したのです。
酒造りの神様 大神神社(おおみわじんじゃ)
三輪山のふもとの大神神社(桜井市)は日本最古の神社です。神社のご神体でもある三輪山は「三諸山(みむむろやま)」と呼ばれてきました。「みむろ」とは”酒のもと”を意味して、古来より酒の神様として信仰集めていました。6世紀の末、国中に疫病が流行したある日、当時の天皇が子孫である「大田田根子」を祭主として酒を奉納しなさいという夢をみました。天皇はすぐさま、当時の酒造りの杜氏であった高橋活日命を呼び、一夜で酒造りを行い神酒を奉納しました。するとたちどころに疫病がおさまったといいます。このことで、明治初期までは近くに酒殿が建っており、醸酒の道具も保存されていたようです。